連産品(その1)

連産品(その1)

こんにちは。ナスビです。

 

今日は、私の苦手な「連産品」について
考えてみたいと思います。

 

連産品とは、同じ工程において、同一原料から
必然的に生産される異種製品で相互に重要な
経済的価値を持つものをいいます。

 

早速問題を解いてみましょう。

 

問題

 

N会社では、製品Aと製品Bを生産販売中です。
その生産工程は、まず、第一工程の始点で
原料Xを投入し、連産品Aと連産品Bを生産します。

 

続いて、第二工程で連産品A、第三工程で連産品Bを
それぞれの工程の始点で投入して追加加工を
行います。そして、最終製品である製品Aと製品Bを
生産しています。
仕掛品はないと仮定して考えましょう。

 

1 連結原価
 6,276,000円

 

2 生産・販売データ
   生産量  販売量  追加加工費  最終製品市価
製品A 6,000Kg  5,000Kg  @336   @2,560
製品B 4,000Kg  3600Kg  @288   @1,400

 

問題1
連結原価を「生産量基準」で各連産品に按分しましょう。

 

ポイント
「生産量基準」とは、連結原価を各連産品に按分する際に
通常の製品原価の計算のように生産開始時点から原価材の
消費を積み上げる方法で計算するのではなく、
産出量を統一的物量尺度で測定して按分する方法です。

 

よって、
6,276,000/(6,000Kg+4,000Kg)=627.6

 

627.6×6,000Kg=3,765,600 (連産品A)
627.6×4,000Kg=2,510,400 (連産品B)

 

となります。

 

次回は、「見積正味実現可能価額基準」の按分方法を
考えたいと思います。

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